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ワット・プラ・ラーム Wat Phra Ram はアユタヤの廃墟寺院です。周りを堀に囲まれた寺院で、クメール様式のプラーン(塔状祀堂)が付属します。
ルワン・プラスート本『アユタヤ王朝年代記』では、1369年にボーロマラーチャー1世によって建立されたといい(Cushman & Wyatt eds., 2006, p.11)、他の諸本によるとボーロマトゥライローカナート王(位1448〜88)が父ボーロマラーチャーティラート2世(位1424〜48)の冥福のため建立したともいいます(Cushman & Wyatt eds., 2006, p.16)。1568年にはビルマ軍よりアユタヤを防衛を監督する任にあたっていたシー・サオワ王子が、マヒン王子によってワット・プラ・ラームで処刑されています(Cushman & Wyatt eds., 2006, p.70)。1741年にはボーロマコート王(位1733〜58)によって1年かけて修復されています。
クメール様式のプラーン(塔状祀堂)の前後にヴィハーン(礼拝堂)とボート(戒壇堂)が付属し、ワット・マハータート、ワット・ラーチャブラナと同系統の伽藍配置をもっています。
[参考文献]
・Richard D.Cushman and DaVid k.Wyatt eds.,THE ROYAL CHRONICLES OF AYUTTHAYA.Bangkok:The Siam Sosiety,2006
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ワット・プラ・ラームのプラーン(塔状祀堂)(平成22年(2010)4月13日、管理人撮影)
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