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関西国際空港、出発ロビー(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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3月15日から17日まで、2泊3日で韓国釜山に行って来ました。
1日目は夜8時に到着し、3日目は午後までの滞在のため、実質は1日半の行程です。そのため寺院参詣をしようと、いくつか候補を考えてみました。以前に慶州や通度寺には行ったことがあったので、釜山や慶尚南道近郊の有名寺院を探してみると、釜山の梵魚寺、大邱郊外の桐華寺、慶尚南道と慶尚北道の境付近にある海印寺、智異山の華厳寺といったところでしょうか。
というわけで、実質半日しか行動できない3日目に釜山の梵魚寺を参詣することにして、1日まるっと空いている2日目に大邱を拠点に海印寺と桐華寺に行くか、あるいは智異山の華厳寺に行ってみることにしました。
18時40分の釜山航空BX121便で関西国際空港を出発、20時に釜山金海国際空港に到着しました。
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関西国際空港、搭乗航空機BX121便(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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釜山プライム観光ホテルに宿泊しました。事前の情報ではシャンプーが備え付けで、歯ブラシはないとあったのですが、行ってみるとシャンプーは有料で、歯ブラシ(剃刀入)は備え付けられていました。シャワーを浴びるためバスタブにお湯を入れて流してみると、排水溝が直結しておらず、一旦トイレの床に流れてから便座横の排水溝に流れ落ちていったので驚きました(そういえば前に慶州に行ったときのホテルもそうだったような…)。床のタイルは速乾性があってすぐ乾くのですが、あまりいいとは思わなかったものです。あとタイマーが備え付けられていなかったので、目覚まし時計を持参して正解でした。
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釜山、釜山鎮(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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夜は焼き肉を食べました。
本当は一応ツアーなので(2日目・3日目は脱走しました)、ガイドさんが初日のホテルまでと最終日のホテルから空港まで同行しており、明日の予定を決めようとガイドさんに華厳寺に行くことは可能か聞いてみたところ、釜山からは行くだけで2時間、智異山に登って帰ってくるのに5時間かかるといわれ、「智異山結構きついよ。行きたかったら案内してあげるけど、私は一人で富士山や南アルプスに登ったことあるから、そのつもりで」と言われたので断念しました。
というわけで、翌日は大邱から海印寺・桐華寺に行くことにしました。
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釜山鎮で食べた焼き肉(平成25年(2013)3月15日、O氏撮影)
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大邱までは韓国の新幹線KTXに乗らなければなりません。そのため地下鉄で釜山駅まで移動することにしました。
朝5時半に起床して、まずは地下鉄に向かいました。
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地下鉄釜山鎮駅(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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釜山の地下鉄に乗るには切符を買わなければなりませんが、駅は基本的に無人で券売機があるだけです(無人なのでキセル乗車している人がいた…)。
釜山の地下鉄の駅にはそれぞれ固有の番号が振られており、釜山鎮駅は115番、釜山駅は113番となっています。まず券売機の表示画面を日本語に切り替え、行き先の駅番を確認した後、行く路線のところを押します。釜山鎮駅も釜山駅も1号線なので、1号線のところを押します。その後表示切り替わって、人数・大人を選択する画面になるので、大人「Adalt」を押し、人数を選択すると、駅番号(この場合は113)を押すと、金額が表示されるので、お金を入れると紙の切符が出てきます。
値段は1,400ウォン、日本円にして140円ほどです。券売機の横には両替機もあります。ちなみに釜山市民は磁気カードで乗車していました。切符は日本と同じように入れるところがあるのですが、ゲートは自動では開かず、自分で押して出なくてはなりません。
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釜山地下鉄券売機の購入画面(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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釜山駅は新平行きなので、そこから改札を通ります。日本とは違って行き先ごとに改札が違うので、一度改札を間違えたので再び切符を入れて戻ったのですが、もちろん1,400ウォンを丸ごと無駄にしてしまったことは言うまでもありません。
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地下鉄釜山鎮駅ホーム(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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釜山駅には7・8分で到着しました。地下鉄は路線図で見た目よりも意外に時間がかかるので、乗車するには余裕をもって入る必要がありそうです。
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KORAIL釜山駅(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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KTXの切符売り場・乗り場とも、釜山駅の2階にあります。切符を買おうと自動券売機に行ってみましたが、『地球の歩き方』には英語表示に切り替えができると書いてあり、券売機の画面に英語表示があるのにもかかわらず、押したのにウンともスンともいいません。仕方がないので、券売所に並んで「トンテグ(東大邱)、KTX」とだけいうと、あっさり切符を発行してくれました。料金は15,500ウォン、日本円にして1,550円です。安い〜。
券売所で発行する切符は例えば6時26分に行ったのに、6時30分出発の切符を発行するといったように、時間ギリギリの便に乗せようとします。
あと下画像は東大邱から釜山の切符なのですが、券売所の人はカーナンバー(写真では「10」)と座席(写真では「13A」)のところを色鉛筆で印をつけるのですが、カーナンバーはとくに意味はなく、重要なのはむしろ便(写真では「KTX157」なので、乗り場途中の電光掲示板で便数を確認して出発ゲートに行く必要があります。私はカーナンバーを出発ホームと勘違いして、カーナンバーで示された出発ホームに行ってしまったことがあります。
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KTXの切符(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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KTXの乗り場は改札がなく、そのままホームに向かい、便をみて電光掲示板に示されたホームに直接行きます。混んでいると思っていましたが、乗ってみると意外に空いていました。
KTXはフランスのTGVの技術供与を受けた新幹線なので、TGVに似ています。
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KTX(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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釜山から大邱まで、KTXでは新慶州・東大邱に停車します。KTXは大邱駅ではなく東大邱駅に停車するのです。6時30分に出発して7時16分に到着しました。約1時間15分ほどです。
KTXは画面の表示では時速270km出ていました。山がちの韓国の地形を反映して、トンネルばかりで景色があまりみえません。
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KTX内部(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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東大邱駅(KORAIL東大邱駅)に7時16分に到着しました。まずは海印寺に向かうので、西部市外バスターミナルに向かう必要があります。
東大邱駅(KORAIL東大邱駅)に到着したら、看板の表示にしたがって地下鉄東大邱駅に行きます。KTXの降り場から地下鉄東大邱駅までは5分ほど歩きますが、迷うことはありませんでした。
大邱地下鉄も概ね釜山地下鉄と同じようなものですが、発券機は日本語表示に切り替えができ、しかもよりわかりやすい表示となっています。切符は紙の券ではなく、プラスチックのコイン形をしています。地下鉄内部も電光掲示板はハングル・英語・漢字表記になっており、降り場がわかりやすくなっています。
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KORAIL東大邱駅(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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地下鉄東大邱駅(駅番136)から西部市外バスターミナルがある聖堂モッ駅(駅番123)までは、大谷行きの地下鉄に乗ります。12駅で約20分ほどかかります。
一応電光掲示板には漢字表記もされていますが、一部の漢字表記がない場所もあるので、手帳にハングルをメモしていくと便利です。いちいちガイドブックを開くよりは手間がかかりません。駅名メモはバスに乗ったときにかなり重宝しました。
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大邱地下鉄聖堂モッ駅出口(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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西部市外バスターミナルは地下鉄聖堂モッ駅を出てすぐのところにあります。
券売所で「ヘインサ(海印寺)」というと切符を出してくれます。7,100ウォン、日本円にして710円です。2番乗り場に行くとバスが停車しており、運転手に切符を見せ確認して乗車しました。運行間隔は40分あるので、一度便を逃すと40分待たなければなりません。
西部市外バスターミナルのバスは、ほとんどが高速バスで、高速道路を走ります。8時に出発して海印寺バスターミナルへは9時15分に到着しました。約1時間15分ほどです。
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大邱西部市外バスターミナル(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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途中、釈迦山の中腹付近に一柱門風のゲートがあり、そこで係員が乗ってくるので3,000ウォン支払います。日本円にして300円ほどです。『地球の歩き方』に「ひとつ手前の停留所で下車すると入口に近い。大勢が降りるのでわかりやすい」とあるのですが、誰も降りないのでわからず、結局海印寺バスターミナルまで行きました。
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高速バスで海印寺に向かう(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺バスターミナルに到着すると、坂を下って海印寺に向かいます。
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海印寺バスターミナル(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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乗ってきた高速バス(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺への参道(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)。左側に海印寺への参道がみえる。
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やや歩くと海印寺への参道がみえます。ここから1.2km、約20分ほど歩いて登ります。途中、海印寺聖宝博物館があり、そこの左側を通ります。
海印寺へはトレッキングすることができるらしく、トレッキングの格好で登っていく集団がいました。
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海印寺への参道(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺への参道(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺への参道(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺の墓塔(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺付近の石造妙吉祥塔は新羅時代の建立です。乾寧2年(895)に戦乱の犠牲となった人々を供養するため僧訓によって勧進され、崔致遠(857〜?)が撰文し、僧蘭交が建てました。
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石造妙吉祥塔(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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妙吉祥塔付近に般若寺元景王師碑があります。天慶9年(1119)に建てられました。もとは般若寺跡にありましたが1964年に海印寺付近に移転しました。この碑文は『朝鮮金石総覧』上に掲載されているのですが(316頁)、摩滅が多いらしく、意味が取りにくくなっています。
この碑文は楽真(1046〜1114)の碑文で、元景王師とは楽真の諡(死後の追号)で、楽真の名は子正で、法号は最初に慈応と号し、演奥、正観、円応、法印と号した後、最後に悟空通慧と号しました。あまり知られていませんが、師の義天(1055〜1101)とともに入宋し、帰国して天慶4年(1114)に王師となった人物です。
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般若寺元景王師碑(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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海印寺付近(平成25年(2013)3月15日、管理人撮影)
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