ヴェトナム・フエ3 阮朝王宮A



世廟門(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)

 世廟はフエの皇城(阮朝王宮)の太和殿の西側に位置し、南向きに建てられています。明命2年(1821)に建立されたものですが、詳細は姉妹編「ヴェトナム・フエの都城と寺廟」の「世廟」をご覧下さい。


世廟門前の麒麟石像(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)



世廟門に浮彫された龍(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)



世廟の土公祠(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)



世廟(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)

 世廟の内部では日本人の集団が光波で柱間を計っていました。


世廟(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)

 世廟にある顕臨閣は、旅行ガイドブックなどでは「菩提寺」と書かれていますが、これは誤りで、正確には廟の前閣なのです。


顕臨閣(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)

 顕臨閣の前には九鼎が設置されています。九鼎は文字通り9つの鼎(三つ足付の青銅祭器)のことですが、天下より集められた銅よりつくられたという古代中国の故事によった、天下を支配する者のみがもつレガリアのことです。

 この九鼎には多くの図が鋳られているのですが、ヴェトナム最後の王朝阮朝らしいものですので、紹介してみましょう。

 まずは西洋式の帆船です。阮朝はフランス人の尽力もあって建国した王朝なのです。


仁鼎の西洋船(平成23年(2011)3月17日、管理人撮影)



大砲

 東海といっても日本海の韓国式名称ではありません。文字通り東の海、すなわち南シナ海のことです。


東海

 「香江」はフエの新市街と旧市街の間を流れるフォン川のことです。


仁鼎の香江

 「順安海口」はフエの東30里のところにある要塞で、ここで阮朝と西山朝が決戦を行ない、阮朝が勝利して覇権を握るきっかけとなった、阮朝にとって記念碑的場所となっています。


毅鼎の順安海口

 睿山はフエの南50里のところにある山のことで、香江(フォン川)の源流の一つがここを湾曲しながら通過しています。


宣鼎の睿山

 火噴筒はロケット砲のようなものです。


火噴筒



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